いつものように
朝陽はさしこんでくるけれど
かつての眩しさは何処へやら
重さを知る橙の滴りが
床に ぽとり ぽとり
私ももう
目をすがめることなく
あなたを見つめることが
できてしまって
色をみせるひかり
それは夏のかげり