大きな子たちとまた別で
うちには陶器のぷち雛さんもいるのですが
狗筥ちゃんも久しぶりのお外に
なんだかはしゃいでいるような。
春は心が少しふわふわしますね。
私は詩を読むのがすきなのですが、
春は中国の高啓さんのこの詩も好きで
時々思い浮かべては
「君」に会いに行きたくなります。
尋胡隠君
渡水復渡水 看花還看花
春風江上路 不覚到君家
うっかり会いに行っちゃって
楽しい話をたくさんしたいな
これから苺になるのねぇと
微笑ましく
何度も何度も眺めていたら
今だって苺だよねと
身体の奥で
小さな鈴が歌いはじめた
何かのときの物差しは
時に必要なこともあるけど
未完成の基準など
生きていることには関係ない
ないなんてなくてただあって
あなたとわたしであうおはよ
もっきゅもっきゅ。
あやかりつつごちそうさま。
みっしりとお米のつめられたおいなりさんみたいに、
それこそみっしりとたくさんのいいことを
これからの一年につめておあげなさい、って。
あげるのは自分にもたいせつなひとたちにも。
ふくふくおあげおあげ。