マメヒコさんの紫陽花ケーキを
いただいてきました。
ケーキに敬意を払うあまりに
お洋服までコーディネートして。
いただく前のお姿。
紫陽花の葉っぱもまた優しく。
バタークリームにカフェ・オ・レ。
ミルク、バター、其処に珈琲の苦味。
混然と、幸福に、溶けてゆく。
とても素敵な宵でした。
夏に備え
魔法の杖のような貝殻の簪。
ふと思いましたが
私の耳が貝ならば
髪は波やもしれませぬね。
夏が来るまで
あともう少し
昨日は夏至で
明後日は新月
暦をなんとなく意識していると
日々は同じように見えていても
めまぐるしく時は流れていて
笹舟に乗りながらゆらゆらりと
この子、船の櫂にもなるかしら。
きちんと変わってゆくもの
あの時からずいぶん変わったねって
前も好きだったのに
今も好いている同士は
互いに変わっていて
今も同じ高さで会える
あの頃の視野の低さすら
お互いにいとおしみながら
君の昔を思い出す。
新芽の柔らかさ。茎のたおやかさ。
君のこれからを寿ぐ。
伸びゆく枝を。硬くなる幹を。
羽を休めにくる鳥の話を聞く
君がどれだけ幸せなのかを知る
君があるべき時を
あるべきように紡いですすんでいる
私もあるべき時を経て
もう葉っぱは食べなくなった
今はこの羽根で飛び
花を集めるようになった
私たちは互いに変わってこうなって
またねと手を振ろうとすると
君が呼び止める
三年くらいしたら花もつけるから
長生きしたらよいと
こっそりと思う
君が伸び止まり枝が下がる頃
私の羽根も疲れを覚えて
また低い場所でしか会えなくなる
その頃にこそ心地よくあれる
そのための丁寧こそ必要な変化
わかった
また明日かそのうちすぐ
生きてる姿を見せにくるよ
またね