2016年05月25日

言葉は矢印。

言葉は矢印。

矢印の先の物だけを見るか、
背後まで見られるか、
その上の空まで感じられるか。

日本における「桜」や「月が綺麗ですね」

その単語や言葉の負うものを
日本生まれの私は
それこそ私の中での比較ではあれど
他の言語よりはわかっている。

そこから想いをはせる。
見知らぬ国の「見知らぬ言葉」の意味
意味を知るその先の景色を。

産まれながらではない異国の言語
心からわかることなどできるかしらと
懐疑的になりつつ潜ろうとする。

その文化、歴史、人が抱いて守ってきた想い。

受け継がれてきた、育ってきた言葉の
その中身の壮大な景色。

潜りきれない。
そのことを知るたびに。
振り返って
自分の言葉を思う。

私とあなたの言葉を思う。

私も
貴方も
生まれつきの自分の言葉をもたず

私と
貴方の
背景から言葉がきている

私と
貴方の
自身の背景はそれぞれ違い

私も
貴方も
育って行く自分の言葉しか持てない


そもそも言語自体が自分の外にあったもので
自らが生きる場から得てきた他者のものだと気付き


私と誰の言葉も矢印の向こうは同じではないのだと

厳密に同じ意味を持つ言葉など誰も話していないと

そう、実は何度も同じ結論に達している。

誰も誰の言葉とも私の言葉は
厳密な意味で一致しない

貴方にならない限り
貴方の心の中にある辞書は読めない
しかもそれは一刻一刻意味を変える

まずは矢印が示せる
この範囲内でいいだろうと
決定してゆけることがある

そこで済む範囲のことを終えたりする

でも
それじゃ足りなかった。

見えているもの。
私に、あなたに。
私たちに。あなたたちに。

同じ景色を見たくなる、気持ち。
素敵なものを手渡したいような、気持ち。

一人にさせたくない。
一緒を楽しみたい。
共に分かち合いたい。


個々の生き物という
物理的制約の身体を持つ

それなのに気持ちは
個々を超えたがっている。

一人が一人であることを知るほど
言葉という手がかりを共に作って
ここまでのことを成し遂げてきたことに
かえって感心してしまう。

よく、こんなに、伝えようとしたね。

仲間に危機を伝える叫びに始まり
行うべき用のための伝達を超え
表現とコミュニケーションの手段として

個々の殻の中にある以上
共有し得ないかもしれないものを

精一杯「分かち合う」
言葉という「手段」
「手」を伸ばしあって。

だいぶできること、増えてるよね。

私たちは、個別の存在。
だけど、だけど。わかろうとする。
繋がろうとする。繋がる感覚の心地よさ。

他者と自己は一つになりえない。
私たちは必ず別物だ。

個体としての絶対的な隔絶を思うとき
絶望をするよりも、触れる幸福を思う。

「私は貴方になれないからこそ、私が貴方と完全に一つになっちゃったりして、貴方を永遠に一人ぼっちにしたりしない」

という互いへの希望を持ったりもする。

貴方は私に溶けてしまわず
私は貴方に取り込まれたりしない。

一人の安心と
繋がる安心の両立。

安心して、人の言葉の世界に
またプクプクと潜って行く。

必要な時
誰かの横に
ちょこんと座る
そんな力をゆっくり育む。




posted by 深森らえる at 19:53| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月24日

お茶でふわりとひらくもの


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薔薇茶に薔薇ジャム。



さておき。

なんだかこう、少し緊張してる。

緊張が嫌とかではないけれど
どうしてなのかなどうしたのかな
まだ自分で把握できてない

あれかなこれかなと
過去や未来に思いを
礼儀のように馳せてはみたけど

ほんとは納得したいわけではなく

ただこう不案内というか
身体や心の感覚にたいして
戸惑っているというのが正直なところ

緊張したくないのではないし
そうしているのが自然な時もあるし

でも

緊張をといてあげられたらもっと
別な良いものがくるのかもと
ほのかなひそかなささやきがきこえ

そのために策を講じたくはなる


そのくらいの感じ


くるんと縮まっていたジャムの花びらも
お茶にいれればふわりとするように

きゅっとしてしまった心も
何かでひらいてくれたらよいのにな

そうね、今日はお茶ではないみたい

二杯目も 美味しいのだけれど
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posted by 深森らえる at 00:46| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月21日

お出かけ支度

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うちでは退屈してしまい 
そろそろ旅に出たがる子達。 

この子達が幸せになる場所へ 
この子達が幸せを作れる場所へ。 

縁ある方にお譲りしよう、と。 
いくらか選り分けてまとめていて。 

帯締め。 
まとめるだけでは 
ひょろんと崩れる。 

どうくくろうかなあ… 
何か良いものないかなあ。 


ふと思いついて。 
付箋と布テープ。 
お店の真似ごと。 

兎印の可愛い留めができました。 

旅立ち前の、おめかし。 

譲り譲られ、幸福の循環。 
そこにこっそり、可愛い増し。 

posted by 深森らえる at 11:05| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月13日

パンの運命(さだめ)をこの手に。

パンを焼いて、でもその焼き上がりのタイミングでちょうどバタバタしていて。

オーブンのなかに
焼けたまま冷めてしまったパン。

切ない光景。

そして
カチカチだーと思いつつ
無駄にしないために食べたり。
ガチガチすぎて噛めなくて
しょんぼりもうだめだと諦めたり。

とかじゃなく。


パンを待たせた5分で起きたこと
そこにこちらが新しい10分を作って

卵を割って牛乳入れて
パンを浸して
フライパンにバター

美味しいフレンチトーストが
できたりもするわけなのです。

むしろシンプルトーストより
美味しいときもあるわけです。




なにかが起きた、は、戻らない。
戻らない場所がいつもここ、今。


焼けて焦げ目もついた冷えたパンは、
ふわふわ真っ白のパンには戻らない。

でもそこからこそ始まる選択肢も、ある。


ちなみに焦げ目がついたパンのほうが
真っ白パンから卵液につけるよりも
ミミのあたりがとりわけ程よくかりっと
美味しかった気がします。発見。


posted by 深森らえる at 13:48| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月07日

メレンゲではない驚きから

この子はギモーブでした。
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ささやかな
それでいて丁寧で愛らしいものが
日常にはあちこちにあって

気づけば動作が止まり
じっくり眺めている。

思考が止まっていたことに
はっと気づいたかと思うと
あらためて指で食感を確かめたりして
また思考を失い

それで時が過ぎている。


……

ギモーブをこんな形で
絞り出しているのは珍しく。

大抵四角で切られているものが多い中
この絞り出しのギモーブは
まず触れた瞬間に
ほのかな冷たさと弾力とともに
鋭利なぎざが抵抗を始め
指に少しでも食い込もうとする。

つまもうとする指は
じりじりと圧をかけ続け
ギモーブを撓ませてしまう。

ゆわん、と、歪んだ瞬間に
こちらが驚いて手を離すと
指に添うように素早く実をはりなおし
なにごともなかった体で向き直る。

思いがけず気の強い子なのかもしれない。

……



とか。
言語化せずに、ただ囚われて
こんなことを感じているうちに

また時間がたっている。

ギモーブ一つでこれである。
まだ食べてもいない。

私が頼んだものは、
プチフールせっとである。

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人生は相対的に、短い。

posted by 深森らえる at 23:59| Comment(2) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月04日

しゅわしゅわの音

真夜中。でなくてもよいけど。
とても静かな部屋の中で。

少し離れた場所に置いてある
炭酸の音が聞こえるの、好き。

生まれてきて。
おみやげに。
この音を持ってかえってあげたいくらい。

どこにかはまだわからないけれど。



posted by 深森らえる at 01:21| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月02日

おちゃのこちゃちゃいちゃい

おちゃのこちゃいちゃいの日記を書いていましたが、ゴールデンウイークは先週のラジオ講座は再放送。というわけで、今日もお茶についてのフレーズを学んでました。

私にとってとても大事な、今日学んだ表現はこちら。

「我吃蛋糕」うぉーちーだんがお(私はケーキを食べます♪)「要紅茶」やおほんちゃ(お茶がいりますー)「不要糖」ぷーやおたん(お砂糖なしで)

そわそわ。中国語圏のカフェに行くのが楽しみです!(これだけで

とはいえ、紅茶じゃなくて中国茶よね。たくさんの中国茶の種類も覚えなきゃー。楽しいな。

フランス語も聞いて、英語も聞いて、朝は少し世界が広くなる楽しい時間。

皆様もよい休日を!
posted by 深森らえる at 08:45| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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